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ココッチィ

おもしろきこともなき世をおもしろく

8頭身美人モンスター!優香の秘密

八頭身

気心が知れた仲のいい友達がいますか?私には優香(仮名)という中学生の頃から、ずっと仲良くしていた友達がいました。

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出会った頃の優香は天真爛漫という言葉がよく似合う女の子。歌を歌うことが好きで、絵を書くのもすごく上手!陸上部に入っていて運動能力は桁ハズレ。インターハイ出場の応援にいったこともありました。全国版の新聞のスポーツ欄でインタビュー記事が載ったこともありました。

 

陸上部の後輩達からは超人気者でバレンタインデーともなれば、その辺の男子より沢山もらっていました。

 

 

たまたまクラスが一緒になり、たまたま席が近くなり、たまたま好きな漫画が同じで、たまたま帰る方向が同じで仲良くなりました。部活が終わって一緒に帰る途中、優香はいつも「じゃ、ここで」と道の角でいい、細道に入って行くので家がどこなのか、知りませんでした。帰り道での話題は先生のことや男子のこと。彼女から家庭の話題はありませんでした。何か聞いてはいけないような気がしていたのです。

 

 

学校で超人気者の優香の家。とんでもなく豪邸で、それでいて両親は一人っ子の優香には関心がない冷たい家庭。ドラマにあるような、公務員家庭の私とは無関係の、そんなゴージャスで冷ややかな家族関係。時々みせる優香の空気を読まないワガママな態度はきっと、お嬢様スタイルなんだと思っていました。

 

 

優香はどこか天然なところも可愛くて、何人もの男子に告られていました。でも、彼女は付き合ったりするのはメンドクサイといい、周りからは「高嶺の花」という憧れの目で見られていました。クラスで彼を好きだという子が多い男子に告られた時も「無理」とあっさり拒否でした。私と仲が良かったので、もしかしてそっち?という人もいたり。違いますけどね。

 

 

ある朝、優香が学校に来ていませんでした。もう授業が始まってしまいます。当時はスマホなんてありません。

 

 

私は職員室に呼び出され、担任に優香の様子を見てくるようにと言い渡されました。今、考えると担任が行けばいいことなのに、授業があったのでしょうか。いやいや、私だって授業がありますから。というか、自宅に電話すればいい事なんじゃないでしょうか?

 

 

そんな疑問を持ちながら、担任の言いつけ通り、優香の家へ行くことになりました。私が自宅の場所を知らないと担任に告げるとへったクソな地図を書いてくれました。

 

 

いつもの帰り道、優香が「じゃ、ここで」と言う角まで来ました。ここから細道に入ります。車が入りそうもない小さな道でした。向こう側に大きな古民家が見えています。私が想像していた洋風豪邸とはちょっと違っていましたが、きっとあれが優香の家です。大きな藁ぶき屋根が堂々としていて広い縁側が凛として、この家の歴史を見守ってきたのよと言っています。

 

 

その家の前まで来て誰かいないかなと思い「すみませ~ん」と呼んでみました。犬小屋にいた柴犬君がワンワンワンと吠えたので、家の中の人が出てきました。

 

 

「あ・・・あの、優香ちゃんは・・・」と小声で言うと、その家の人は怪訝そうな顔で少し離れた場所を指さして「あの子の家はあっちだよ」と言いました。

 

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そこにあったのは、馬小屋でした。

 

 

正しくは過去に馬小屋として使っていた小屋でした。優香が知られたくなかった事を知ってしまった気がしました。家が見つからなかったといって、学校に戻りたい気持ちもありました。でも、もしかしたら病気で苦しんでいるのかもしれないと思うと、このまま戻ることはできませんでした。私はその小屋まで走りより「すみませーん!」とノックをしました。

 

 

中からは何も聞こえません。

 

 

古民家の家の人がこっちへ来て、いきなり私の目の前で、その小屋のドアを開け「ほら、友達がきてるよ、聞こえないの?」と布団をかぶって寝ている優香をのぞき込むように言いました。布団はもぞもぞと動いています。少しだけ顔を出した優香が見えました。そして私と目が合った途端、彼女は大声をだして激怒しました。

 

 

「なんで、ここにいるの?何しに来たわけ?誰に教えてもらったの?」

 

 

洋風豪邸に住む優香が風邪をひいてしまい、寝込んでいるのに両親は知らん顔。そこへ私がやってきて「優香、お粥でも作ろうか?」女の友情がじんと沁みる1場面。妄想は打ち砕かれました。ここにきて、まさかの逆切れとは。

 

 

それから、彼女と疎遠になるまでの20年間。色々な事がありました。この話の続きはまた!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました^^