脇見運転のトラックに追突されて、一瞬のうちに大破した愛車は、そのままレッカー移動され、しばらくはそこに置いてもらっていました。
だって、そうですよね?
大破しちゃったから、即、廃車!なんて、そんな気持ちになります?
車検を2か月前に受けたばかりで、その時に色々と手入れをしてもらったり。
それより何より、一緒にあちらこちらに出かけた友達ですから。
名前で呼ぶ仲だったんですから。
これからも、よろしくねって、繋がっているからねって。
相方は本当に愛車を可愛がってくれていました。
洗車してピカピカにしてくれたり、車内の掃除はもちろん、オイル交換もまめにしてくれました。
昨日まで一緒にいた車が今日からいなくなってしまい、ぽっかり空いたマンションの駐車場。もう、そこに愛車が止まることはない。
そんなセンチメタルな気持ちを持ちつつも
「ちょっとこれ、マジで不便なんですけど!」
仕事が終わってバタバタと必要なものを買いにいったり、自宅に戻って取りに行ったり。
そんなこんなで荷物はいつも多い。
重い。
なんせ事故当時、まったく起き上がれなくて、首を横にもできなくて、身体を拭いたり食事を口まで運んだり、やることもいっぱいある。
とにかく!バスで行くのは、不便なんです。
それで追突したトラックの保険会社に電話して聞いてみました。
代車をだしてくれませんか?
レンタカーとか借りてもいいですか?
それが無理なら病院の往復だけでもタクシーを使っていいですか?
とな。
ワタクシどもとしましては、100%過失があったと思っておりません。
ですので、過失割合がゼロでなければ、ほんの少しでもあれば、間接的な被害に対しての費用はお互いで持ちましょうというのが一般的でございまして。
こちらの運送会社様も、今回の事故で業務上の損害がでております。
間接的な被害とは
・直接損害
事故によって生じた物的損害により車を修理するためにかかる費用を補償するもの。・間接損害
事故で動かないときに修理工場などに運んだり、盗難車両を引き取ったりする費用などを補償するもの。
なんだそれ~怒
なので、あちらの保険会社の話では、相方の過失がゼロだと思えないので、間接損害にあたる部分は最終的には自腹ですよってことみたいです。
だから安易に代車として請求できるだろうからレンタカー借りるぜ~なんて思わないほうがいいってことですかね。
事故当初、そんな事を言われて、代車を借りずに、バスを使って、時間に余裕がないときだけタクシーに乗り2か月余り、病院通いをしました。
追突した運送会社の方も、トラックが破損したりで、仕事がまわらなかったりで、そりゃあ何かしら、間接損害が出てるとは思うのですけど、ご本人は無傷なわけで。
いち個人の家庭の車と旦那さんが寝たきり状態になってしまった場合に「間接損害なんで、代車とかそういうのは無理です」って、それ、冷たすぎませんか?
自動車保険に「弁護士特約」をつけていたんで、弁護士さんに相談したほうがいいと、こちらの保険会社さんからアドバイスを受けました。
弁護士費用がカバーされる特約なんてあるんですね。
相方、ナイスです。褒めてつかわします!
そして今月なかば、退院した相方と、ふたりで弁護士さんにご挨拶に行きました。色々と事故の説明をしている途中で弁護士さんが
「代車は借りなかったんですか?」
「ええ、過失ゼロではないと思うので、間接被害だから、費用はお互いで持つことになるでしょうと・・・」
「あぁ、そういうことですか。すぐに車を購入するという意向で代車を借りたら、良かったんですけどね」
と、言われたんですけども。お亡くなりになった愛車に未練をタラタラとセンチメンタルジャーニーやってる場合じゃなかったってこと?
はい、現状がとっても不便です~
はい、新車、買います~
はいそれまで、代車、よろしく~
はいはいはいっ!
そんなことになる?
もうさ、愛車が廃車になることと、車がない不便さと旦那が寝たきりになってることと、仕事をこなすことで精いっぱいでしょ。
事務的すぎて無情だわ。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。