プログレ選曲シリーズ!
今日は70年代から90年代初めの日本発プログレバンドをご紹介します!
第2弾もありますよ。
日本プログレ【プログレ名盤】
プログレって外国のものかと思ってました。
日本人の方も普通にやってるんですね。無知ですみません!
さて、本日もプログレ狂、相方からの日本発プログレバンドおすすめ邦楽名盤20選、始まりです!
四人囃子のファーストアルバム「一触即発」に衝撃を受け、熱心に日本のプログレバンドを聴いていた時期があった。
まだまだ、他にも紹介したいバンドがたくさんあり、これがベストというわけではないが、思いつくままに20アルバムを選んでみた。
1)Far East Family Band/ 多元宇宙の旅 (1976)
Far East Family Band - Parallel World - Full Album - YouTube
クラウス・シュルツにハマっていた頃があり、彼がプロデュースして、英国ヴァージンレコードのマナー・スタジオでの録音という触れ込みに食いつき購入した。
初期ピンク・フロイドを彷彿とさせるサウンドをベースに、シュルツの「ムーン・ドーン」「ミラージュ」時期のアナログシンセによる心地良いシーケンスサウンドと日本語によるフォーキーで素朴なメロディーが交錯する。
このバンドのキーボードプレイヤーは、のちに喜多郎としてヒーリング・ミュージック界で成功をおさめた。
2) 四人囃子 / 一触即発 (1974)
Yonin Bayashi - Ishoku-Sokuhatsu (1974) Full Album 四人囃子 – 一触即発 - YouTube
日本語による不思議とシュールに感じる歌詞がプログレ然としたサウンドが融合した日本のロック史に残る大名盤。
公害問題を歌ったタイトル曲「一触即発」の歌詞は、現代の環境問題とリンクして、今改めて聞くとリアルに感じる。
森園勝敏のヴォーカルは味があって、本当に癒される。
こちらもおススメ
3) 四人囃子 / ゴールデン・ピクニックス (1976)
YONIN BAYASHI -- Golden Picnics 1976 - YouTube
四人囃子「ゴールデン・ピクニックス」をiTunesで試聴しよう!
一触即発のプログレ然とした音から、洗練されたポップなプログレサウンドへ。
この変化は、このアルバムから加入したベーシスト佐久間正英がもたらしたものかもしれない。
彼はその後、テクノ後に、ボウイ、アップビート、GLAY、JUDY AND MARY(YUKIとバンドを組んでいたこともある)、L'Arc〜en〜Cielなどをプロデュースし、彼らを成功へと導いた。
4) Ain Soph / 妖精の森 (1980)
Ain Soph - Variations On A Theme By Brian Smith - YouTube
イギリスのジャズロックに影響を受けたギタリスト山本要三によるキャメルやカンタベリーのバンドを想起させるサウンド。
このアルバムは、メジャーデビュー作。完成度の高いジャズロックの名演奏が聴ける。
- アーティスト: アイン・ソフ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: CD
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5) DADA / DADA (1981)
DADA - Flying Ship part 3 (1981) - YouTube
現在ではコナミのゲームミュージッククリエイターとして有名なギタリスト泉睦彦がのちにP-Modelに加入する小西健司(シンセサイザー)と70年代に結成した2人組のユニット。
シンセサイザーのシーケンスと分厚い音に、深みのあるギターが浮遊する。
メロディーが美しく、叙情的なサウンド。
- アーティスト: ダダ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 1998/06/05
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6) ケネディ! / ケネディ! (1987)
Kennedy - Flying Ship Part 1 - YouTube
DADA を解散後、泉睦彦が結成したバンド。
シンセによる分厚いシーケンスに、泉睦彦のギターが縦横無尽に絡む。
映画音楽のような躍動感溢れるダイナミックなサウンド。
疾走感溢れるパワフルな安田隆のドラムスは聞き物。映像は、ラストライブ。
7) NOVELA / 魅惑劇 (1980)
ハードロックっぽいシンフォ・サウンド。
ドラマチックな展開と五十嵐久勝のハイトーン・ヴォーカルが特徴。
現在のヴィジュアル系ロックバンドの原点だと思う。
- アーティスト: ノヴェラ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2007/03/07
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8) マンドレイク / unreleased materials vol.1
Mandrake - Kazarimado no Dekigoto - YouTube
ニューウェイブ・バンド P-Modelの前身となったバンド。
友人に京都でのライブを録音したテープを聴かせてもらったが、バンドの情報について全く知らず、すでにP-Modelのレコードを購入していたにもかかわらず、マンドレイク=P-Model だったということを知ったのは、それから10年以上経ってからだ。
クリムゾンタイプと言われることが多いようだけど、ヘヴィーなイタリアン・ロックが好きな人にオススメ。
- アーティスト: マンドレイク,平沢進,安部文泰
- 出版社/メーカー: テスラカイト
- 発売日: 2006/02/02
- メディア: CD
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9) 新月 / 新月 (1979)
SHINGETSU -- Shingetsu -- 1979 - YouTube
1曲目の「鬼」は高い演奏力で、日本語と日本的メロディーをうまくシンフォロックと融合させた名盤だ。
プログレ好きの友人に勧めると、ただのジェネシスのコピーバンドだと言われたが、そうではないことは、その後の高評価で証明された。
現在でも根強い人気があり、今年は再現ライブがあるらしい。
- アーティスト: 新●月
- 出版社/メーカー: ベル・アンティーク
- 発売日: 2016/03/25
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10) ムーンダンサー / ムーンダンサー (1979)
フォーカスタイプの叙情的プログレ。
ハモンドオルガンの厚見玲衣のヴィジュアル系っぽい衣装が印象的だった。
映像は多分「夜のヒットスタジオ」出演時だと思うけど、プログレ然としたヴィンテージ・キーボード群が凄い。
しかし、厚見玲衣以外のメンバーがほとんど映してもらえずかわいそう。
11) 美狂乱 / パララックス (1983)
https://www.youtube.com/watch?v=9RUFcFzPfb0
初めて聴いたのは、友人所有の70年代のライブ録音テープ。
マンドレイクと同時に聴かせてもらったのだけど、僕はこちらに食いついた。
ロバート・フリップタイプのギタリストを中心としたクリムゾンタイプの演奏スタイル。
やはりこのバンドは、ライブが凄い。
ライブのようなテンションは感じられないが、このセカンドアルバムはおススメ。
- アーティスト: 美狂乱
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: CD
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12) ページェント / 螺鈿幻想 (1986)
パワフルな女性ヴォーカルに後期ジェネシスを彷彿とさせるやや派手目のシンフォサウンド。
ミスター・シリウスこと、宮武和広のフルートが彩りを添える。
当時はハードロックファンにも人気のあった大阪のバンド。
これはファーストアルバム。大阪のバンドらしく、ライブはMCも含めとても楽しかった。
- アーティスト: ページェント
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2013/10/09
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13)アウター・リミッツ / ミスティ・ムーン (1985)
Outer Limits - Misty Moon (1985) [Full Album] - YouTube
エジソンという西新宿のプログレ専門店が立ち上げたプログレ専門レーベル「メイド・イン・ジャパン」で一押しされていたバンド。
ヴァイオリン、ベース、ドラム、キーボードという変則編成で、UKタイプのプログレを演奏していた。
(のちにギターも加わる) これは、インディーズで発売されたファーストアルバム。
とても完成度の高いアルバムだと思う。インディーズとしては、飛び抜けたセールスを記録したらしい。
キーボードの塚本周成はGACKTのバンドで活動。
14) 夢幻 / シンフォニア・デラ・ルナ (1986)
MUGEN - Sinfonia Della Luna - YouTube
インディーズ時代のファーストアルバム。
ドラムレスのシンフォアルバム。
中性的なヴォーカルと日本のバンドとしては当時珍しかったフレンチ的シンフォサウンド。
15)ネガスフィア / キャッスル・イン・ジ・エア (1984)
Negasphere – Castle In The Air 1984 - YouTube
インディーズ・ファースト・アルバム。
漫画家、千のナイフによるアルバムカバー。
緻密にアレンジされた楽曲が、テクニシャン揃いのメンバーによるビシッと決まったアンサンブルで演奏されている。
残念なのはヴォーカルが弱いことと、録音が悪くこもっていること。
最近リマスターCDが発売されたが、元々の録音が悪いためか、さほどの改善はされていない。
名盤だけに、とても惜しい。
- アーティスト: ネガスフィア NEGASPHERE
- 出版社/メーカー: Arcàngelo
- 発売日: 2016/11/23
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16) ネガスフィア / ディスアドバンテージ (1985)
Negasphere – Disadvantage 1985 - YouTube
セカンドアルバム。ディスク・ユニオンのジャズレーベル DIWからのリリース。
このアルバムはジャズ専門のレコード店で購入した。
前作の弱点だったヴォーカルパートを補強すべく、新たにヴォーカリストを迎えている。
前作と同様に緻密なアンサンブルで、レベルの高いプログレサウンドを展開。
声量のある新ヴォーカリストも良い。
- アーティスト: ネガスフィア NEGASPHERE
- 出版社/メーカー: Arcàngelo
- 発売日: 2016/11/23
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17)ヴァーミリオン・サンズ / ウォーター・ブルー (1989)
Vermilion Sands - In Your Mind - YouTube
日本のプログレバンドの中では数少ない英国フォークやトラッド的なスタイルのバンド。
他にもオーガストというバンドもあった。
ライブでは、ルネッサンスの曲のカバーなども演っていたようだ。
とても透明感のある声質の女性ヴォーカルとテクニカルとは言えないがバンドとしてまとまったサウンド。
- アーティスト: VERMILION SANDS
- 出版社/メーカー: Musea
- 発売日: 2003/09/15
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18) Kenso / スパルタ (1989)
Kenso - Good Days, Bad Days - YouTube
歯科医でもある清水義央率いる日本を代表するストイック系プログレバンド。
楽曲の完成度、演奏力、アレンジどれを取っても高いレベルだ。
ファーストアルバムから聴いているが、このアルバムは初めてのドラマー・チェンジで、よりスケールの大きなダイナミックなサウンドに変化した。「美深」は永遠の名曲。
- アーティスト: ケンソー
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 1998/06/05
- メディア: CD
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19) ヴィエナ/ステップ・イントゥ・ヴィエナ (1988)
Vienna – Step Into... 1.988 - YouTube
ヴィジュアル系バンドにありがちなハイトーンヴォーカル。
演奏力の高いメンバーが集まっているだけに完成度が高い。
サウンド的にはUKタイプ。
- アーティスト: ヴィエナ
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/09/07
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20) 桜庭統 / 戯曲音創 (1991)
Motoi Sakuraba - 1. Humpty Dumpty - YouTube
ゲーム・ミュージック界では有名な桜庭統が学生時代に結成したキーボードトリオ「DEJA-VU」解散後、初のソロアルバム。
イタリアの70年代のバンドを彷彿とさせるオルガントリオの曲や上原ひろみトリオのようなアコースティックピアノトリオによるテクニカルな曲など、作曲力とアレンジ力を感じさせるインスト・プログレの名盤。
戯曲音創(ギキョクオンソウ) (直輸入盤・帯・ライナー付き)
- アーティスト: 桜庭統
- 出版社/メーカー: DUレーベル(原盤:MUSEA/FRANCE)
- 発売日: 2011/09/14
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楽しんでいただけましたか~?
第2弾の記事を書いています。
カテゴリーからどうぞ~
最後まで、お付き合いくださりありがとうございました。